人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.134「endless thema - 129」(17年02月)

-------二月・最終回ですが、つづきます/空気感 雪どけの音 年明けの寒の内、小寒水泉動のころに京都でも雪景色になった。雪の白さは日差しに反射してきらきらしている。しんしんとした雪音は、日が昇り、次第に雪どけの音に変わってくる。マンスリーホット…

Vol.133「endless thema - 128」(17年01月)

-------始まりの月/鳥衾いろいろ ワビスケ 我が家の前庭のシロワビスケは暮れにはまだ間もある頃に咲き始めた。気がつくと少しだけ静かに咲いているワビスケだったのだが、いつもよりおびただしく思うほどに白い花をつけている。ラッパのような咲きかたで全…

Vol.132「endless thema - 127」(16年12月)

-------十二月/赤い葉、赤い実 古木のサクラ 紫明通の中央に連なる紫明せせらぎ公園も、もうじき冬景色になる。地面には黄紅葉した落葉が重なりあい絨毯のようだ。紫明会舘の入り口にある古木の桜も美しく紅葉し、せせらぎ公園の景色にとけ込んでいる。今月…

Vol.131「endless thema - 126」(16年11月)

-------十一月/日々深々なり ギンミズヒキ 鉢からこぼれ地植えになった前庭のミズヒキソウ。白いギンミズヒキに混じり赤も咲き、窓先の石積み近くに列をなしている。少し摘んで花入れに入れた。花のような顎は朝開き午後には閉じてしまうという。長く咲いて…

Vol.130「endless thema - 125」(16年10月)

-------十月/かみな月・・・夜長 あっと言う間に減ってしまったジューンベリージャム 空はめっきり秋いろになっている。うろこ雲が空の高さを際立てている。十月はかみな月ともいう。いただきもののジューンベリージャム。ジャムよりさらっとして甘さ控えめ…

Vol.129「endless thema - 124」(16年09月)

-------九月 白露/日々のくらし・・・ 粋々 アローニャの実 カマツカの実が熟している。なかでもセイヨウカマツカのアローニャと呼ばれているアロニア・メラノカルパで、大きくなると3メートルほどに成長する。果実はジャムや果実酒などにも使われポリフェ…

Vol.128「endless thema - 123」(16年08月)

-------八月/立秋そして処暑へ 観賞用トウガラシのパープルフラッシュ 裏庭に置いた観賞用のトウガラシはパープルフラッシュという。風通しの良い日のあたるところに置いている。グラデーションのように、クリーム色、薄緑、薄紫、紫、黒紫の葉をつけている…

Vol.127「endless thema - 122」(16年07月)

-------七月/白南風・・・日々のくらし フウチソウ アゲハチョウの若齢幼虫 玄関先に置いたフウチソウが風に揺れている。風知草と書く。見つけるのが難しい程の穂のような花は、秋風を感じる頃になると咲き始める。先月号に登場したアゲハチョウの幼虫はど…

Vol.126「endless thema - 121」(16年06月)

-------六月/初夏 レモンの花 アゲハチョウの幼虫 少しづつ居場所に馴染んできたレモンの蕾は暖かさにさそわれ咲いている。食べかけの葉っぱの先にはアゲハチョウの幼虫も大きくなってきた。アゲハチョウの幼虫は柑橘系の葉っぱを好む。生まれたての幼虫は…

Vol.125「endless thema - 120」(16年05月)

-------五月/初夏へとゆきあう のらぼう菜 のらぼう菜と言う野菜が届いた。飢饉を救った野菜ということで、あきる野市の子生神社には「野良坊菜の碑」があり、江戸時代中期に領主が栽培を奨励し天明天保の大飢饉に人々の命を救ったことが刻まれている。アブ…

Vol.124「endless thema - 119」(16年04月)

-------四月/長閑にうららかおだやかに クリスマスローズ 今か今かと首をもたげていた鉢植えのクリスマスローズも突然のように咲き始めた。春のうららかな日差しに呼応しているかのようなクリスマスローズは少しうつむき加減にはにかむように咲いている。鏡…

Vol.123「endless thema - 118」(16年03月)

-------三月/早春淡々淡 バイモユリ 立春から一ヶ月余が過ぎた。時折早春らしい日差しも感じられるようになったが、裏庭はまだ冬の名残がつづいている。エビネは一月末の氷点下で鉢に残った雪が凍りつき葉の痛みが目立つ。植木棚に置いた一粒だけ残ったヤブ…

Vol.122「endless thema - 117」(16年02月)

-------二月/日々の暮らし健やかに ツルハナナス ジンチョウゲの蕾 昨年来の天候変動が影響しているのか庭のモチノキやセンリョウは実がかなり少ないようだ。さほど気に留めることもなく見過ごしていたが、裏庭のヤブコウジも花も少なかったが実も今は一粒…

Vol.121「endless thema - 116」(16年01月)

-------初月/冬花彩彩 詩仙堂のサザンカ 京都一乗寺、白川通を東に坂をいくと詩仙堂がある。門を覆うような白花のサザンカの見事さに驚かされる。澄んだようにみえる冬色の白は季節を装う。門越しに石段が見え、その先にある無比な出来事を思い浮かべながら…

Vol.120「endless thema - 115」(15年12月)

-------継ぐ月/未来へのアプローチ ラ・フランス 環境に優しい近所の八百屋さんで買った西洋梨のラ・フランス。熟しその香りに引き寄せられるまでもうしばらくのがまん。かたちは少し歪だがとろけるような舌触りで美味いはず。五月頃に白い小さな可憐な花が…

Vol.119「endless thema - 114」(15年11月)

-------十一月/晩秋淡々 羽化したばかりのルリタテハ 朝のひいやりした空気の中、時間の経過とともに気温は上がってくる。裏庭では羽化したばかりのルリタテハが抜殻にしがみつき羽根を乾かしている。広げた羽根の瑠璃色が美しい。空気にさらされ時間をかけ…

Vol.118「endless thema - 113」(15年10月)

-------十月/日々のくらし・・・仲秋色々 ルリタテハの幼虫 ルリタテハの蛹 夏も終わりに近づくころに裏庭でルリタテハの飛んでいるのを何度か見かけた。卵を産みにやってきていたようだ。ふ化した幼虫は日増しに大きくなり、ホトトギスの葉を食い尽くす勢…

Vol.117「endless thema - 112」(15年09月)

-------九月/ゆきあい ジュズサンゴ ゆきあいの空もすこしずつ少なくなり、見上げればうろこ雲が見られるようになってきた。すじ雲よりすこし低いところに現れる。ゆくりなく秋の気配に出くわす。庭に置いた鉢植えのジュズサンゴの実も赤く染まりつつある。…

Vol.116「endless thema - 111」(15年08月)

-------八月/おもしろいEテレ ホウチャクソウの紫黒の実 ヒメイズイ ホウチャクソウの黒い実が深みを増している。碧緑のうっすら枯れ始めた葉に墨染めのような紫黒の実のコントラストは季節の風景をつくる。先ごろ、妻の実家からヒメイズイという山野草をい…

Vol.115「endless thema - 110」(15年07月)

-------七月/夏の風 オオクロアリ 木陰ではまだうすら蒼いセンリョウの実が育ち始めている。ギンミズヒキも花芽がつき始めている。裏庭のツルハナナスも蕾をつけ長い蔓が夏の風に揺れている。差し込む日差しのなかざわめく夏が庭のあちこちで迎えてくれる。…

Vol.114「endless thema - 109」(15年06月)

-------六月/日々爽々 山椒の実 新ものの山椒。出廻り始めがやわらかでいい。手間はかかるが、細かい軸を取り省き実だけにする。庭のサンショの木にも食べる程はないがほんの少しだけ実もできる。越してきたときからあるトゲのある雌株である。軟らかそうな…

Vol.113「endless thema - 108」(15年05月)

-------五月/日々そうそう 天神川沿いの桜 先月始めのことだが、いつもと違うルートで所用の帰り道、四条通りを天神川沿いに曲がる。視線に入る川沿いの桜が美事であった。群生と言った感じだろうか。先立て来京の際会えなかった知人は以前この辺りに住んで…

Vol.112「endless thema - 107」(15年04月)

-------四月/日々蒼々 沈丁花 時日、穏やかな日差しは気持も軽くなるぶん集中力は弱まる。まあこの季節それでいいのだろう。時々物々、風の吹くまま休息を過ごすといったところだろうか。窓を開けると少し暖かさの残る春風とともに沈丁花が香って来る。部屋…

Vol.111「endless thema - 106」(15年03月)

-------三月/祈念 クリスマスローズ スノードロップ 窓際に置いた鉢植えのクリスマスローズの蕾が白く色づいてきた。この鉢の種は原種ニゲル系との交配のオリエンタリス(レンテンローズ)、いわゆる春咲きのハイブリッドである。花びらの先が丸みのある白…

Vol.110「endless thema - 105」(15年02月)

-------二月/記憶 山葵の葉と菜の花 朝日新聞の「弱さの強さ」というコラムのうえはら・よしひさ さんの自己紹介に「集中力のなさが弱み。会社では原稿が進まず、ファミレスへ。 隣席の会話に気が散り、自宅へ。 資料を忘れたことに気付き、会社へ。(冒頭…

Vol.109「endless thema - 104」(15年01月)

-------初月/エッセンス 生垣のサザンカ 生垣のサザンカは暮れから咲きつづけている。道端に散らかったサザンカの花びらは、かたずけた矢先からまたすぐに散らかる。近所のかたが掃除ついでに、うちの道端もよくはき掃除をしてくれる。おかげで綺麗になりあ…

Vol.108「endless thema - 103」(14年12月)

-------十二月/日々のくらし あれこれ 食べごろになった干し柿 渋柿を枝ごといただいた。観賞用もいいのだが、干し柿にすれば食べられると聞き早々に作ることにした。皮を剥き、風通しの良い場所に吊るしてみた。幸い、そこそこの天気がつづき、食べごろを…

Vol.107「endless thema - 102」(14年11月)

-------十一月立冬/風景 ヒヨドリがモチノキの実をついばみにきている 澄んだ空を着飾る雲が秋らしく思える。野草を覆う冷たい朝露を見るようになってまだ間もない。夜半の冷え込みを思うと不思議な日々がつづいていたように思う。窓から見えるモチノキの実…

Vol.106「endless thema - 101」(14年10月)

-------十月寒露/虎屋菓寮 part 2 果実酒 いただきものの果実酒。金柑酒とピンクグレープフルーツ酒をミックスしてあるのだそうだ。ほんのりとした苦みが喉ごしに爽やかである。ストレートでおいしさを味わう。 生け垣から見えるモチノキ やっと自宅の改修…

Vol.105「endless thema - 100」(14年09月)

-------九月/鎌軒瓦と熨斗止 大府の巨峰 今年も半田に住む友人からうれしい便りが届いた。大府の露地物巨峰は八月中旬から二十五日頃までが最盛期。ぶどう園は大府市のエコファーム。知多半島の温暖な気候からか少し早めの収穫のようだ。季節を想いながら皮…

Vol.104「endless thema - 99」(14年08月)

-------八月/日々のくらし serial thema サクランボの軸結び;口の中で結んでみました 国産もののサクランボは七月下旬には収穫も終えるようだ。これが今年最後のサクランボかと想いながら軸を口の中で結んでみる。どこがどうなっているのかイメージしなが…

Vol.103「endless thema - 98」(14年07月)

-------七月真南風/調う 白いイワタバコ 青紫のイワタバコ 妻の実家からイワタバコを頂いてきた。ひと鉢は白、もうひと鉢は青紫。谷川の岩場などに生息する山草で、直接日の当らないじめっとした日陰を好む。庭は剪定したてで生け垣も小さっぱりとなり、風…

Vol.102「endless thema - 97」(14年06月)

-------夏至/打ち水 イラガの繭 イラガの繭 イラガの繭 夏の声が聞こえ始める頃に、やっと植木の剪定も済ませた。ぼさぼさ頭の庭の樹木たちは真夏に向かってすっきり顔となった。モチノキは実を残し気味での散髪。風通しも良くなり、モチノキに何かを発見。…

Vol.101「endless thema - 96」(14年05月)

-------薫風/さくら モチノキの花 ヒメウツキ 今年は植木の剪定を遅らせた。それが功を生じたのか、モチノキの花が驚くほどついた。新葉と同じ花色は、実の赤く色づいたときになってどんな花だったろうと記憶を辿るほどだ。この実全てが赤く熟せばなかなか…

Vol.100「endless thema - 95」(14年04月)

-------仲春/容保桜 香り漂う沈丁花 春分の日を境に昼間の時間も長くなり、今日も長閑な日和で春らしい日差しに心和む。ほんの少し冷たい風に時折だが穏やかな南風が頬をくすぐる。少し前まで庭の沈丁花もまだ蕾のままだった。長い間蕾のままでお休み中であ…

Vol.99「endless thema - 94」(14年03月)

-------三月/早春 おひなさま 三月三日はおひな様。向かって左側におひな様は伝統的な飾りかたらしい。西日本から北にかけての寒気団が日本列島を覆っていたが、遠ざかるに伴いふと春を感じる頃となってきた。 国分にんじん らでぃっしゅぼーやから、国分人…

Vol.98「endless thema - 93」(14年02月)

-------二月/春の足音 雪解けに足跡 年開けにうっすらと初雪が積もった。雪の朝は空気も澄んで気持ちがいい。屋根に積もった融けかけの雪の上には何者かの足跡が残っている。昨晩何者かがドタンバタンと夜遊びをしていた音が聞こえていたが、きっと其奴の痕…

Vol.97「endless thema - 92」(14年01月)

-------新年/居心 ヒヨドリバナ 居住まいを正す気持ちで新年を迎えつつも、天地自然は変わることなく同じ時間を刻んでゆく。些細なことも大切に想い描きながら、長く広い視野のなかで見据え思索することを平常と可していかなければいけないと考える。初冬に…

Vol.96「endless thema - 91」(13年12月)

-------十二月/続きの月・・・日々のくらしから シロワビスケの蕾 ヤブコウジ 冬の木漏れ日のなか、今年はまだ蕾のままでいるシロワビスケ。花は猪口咲きと言われるように七分~八分ぐらいの控えめな咲きかたをする。白い小ぶりの花は寒さが増してくると咲…

Vol.95「endless thema - 90」(13年11月)

-------十一月/立冬・・・日々のくらしから ヒヨドリバナが咲いた。泉川に住む知人に頂いたのだが、花の名を聞き忘れたまま少しづつ育っていた。花の名は聞けば済む話なのだが、今年初めて花をつけやっとその名も分かりなんだか急に愛くるしくなった。ヒヨ…

Vol.94「endless thema - 89」(13年10月)

-------十月 菊花開/水出しコーヒー 先月台風18号が日本列島を縦断していった。降り続く激しい雨と突風にも近い強風に依る被害を日本各地にもたらした。NHKの報道によると京都嵐山の桂川の流量は3,000立方メートル/secあまりだったそうだ。上流のダムを管…

Vol.93「endless thema - 88」(13年09月)

-------九月/本丸御殿 ラン ベンジャミン 鉢植えのランが花をつけている。今年は天候不順もあってか、一度つけた花芽は黒ずみしおれてしまったが、気がつくとまた花芽をつけ、今は元気よく咲いている。ベンジャミンは幹廻りが一寸ほどにも大きく育っていた…

Vol.92「endless thema - 87」(13年08月)

-------八月/寒蝉鳴 夕刻の少し気温の下がった入相の頃にカナカナと心惹かれる清涼でヒグラシは鳴く。八月八日ころから十八日ごろを立秋。立秋の間中ころを寒蝉鳴と書き、「ひぐらしなく」と読む。暦の上では秋だが昼間は一年で一番暑い時期。夕刻には少し…

Vol.91「endless thema - 86」(13年07月)

-------七月/温風至ころ 今年も早、七月を迎えることになった。先月六月十四日に沖縄では梅雨明けした。気象庁の発表では今年の沖縄地方の梅雨明けは平年や昨年よりも九日も早いのだとか。全国的に雨が少なかったが台風一過、近畿地方も本格的に梅雨らしい…

Vol.90「endless thema - 85」(13年06月)

-------新茶の季節/残す ハツユキカズラ ついこないだまで日向を選んで歩いていたのに、今では木陰を通り抜ける風がうれしい。生け垣の足元には風車のようなハツユキカズラの花びらが日向で陽をいっぱい浴びている。 ハクチョウゲ 毎年少しづつだが花を増や…

Vol.89「endless thema - 84」(13年05月)

-------立夏/極相の想い タイツリソウ 汗ばむ頃となり今年もタイツリソウが元気に育っている。ケマンソウ(華鬘草)の別名である。赤みのあるショッキングピンクのような色の花で知られているが、うちにあるのは白色。始めはちいさな瓢_のような緑色の花芽…

Vol.88「endless thema - 83」(13年04月)

-------2013春/BWV 1028 クリスマスローズ 花びらの先端の少し尖ったクリスマスローズはスタンダードなきりっとしたタイプだが、ひとくちにクリスマスローズと言っても色や形も違い種類もさまざま。 先の少し尖ったクリスマスローズ 丸みを帯びた花びらのク…

Vol.87「endless thema - 82」(13年03月)

-------啓蟄/菜の花色 サツマイモの発芽 菜の花 のんびり屋さんのサツマイモは、部屋の暖かさで発芽はしたものの、寒さに気づいて驚いたのかなかなか大きくならない。らでいっしゅぼーやから届いた菜の花は、先を摘んで硝子器に。昨年も同じことをした記憶…

Vol.86「endless thema - 81」(13年02月)

-------緋/綺譚 スイート・スプリング 年明け早々のらでぃしゅぼーやの梱包には柑橘系のスイート・スプリングが入っていた。温州みかんと八朔を掛け合わせた品種で、市場にはほとんど出回らないのだとか。春の訪れを待ち望むのかのような爽やかですっきりと…

Vol.85「endless thema - 80」(13年01月)

-------初月/方丈の庵 白ワビスケ 朝夕の冷え込みは一段ときびしい。陰日向となる前庭には白ワビスケが今年も静かに咲きつづけている。暮れの衆院選、投票所でいつも通り投票はがきを渡し生年月日を訊かれ何気なく答えたのだが、月日だけだったように思い選…