人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

2017-05-21から1日間の記事一覧

Vol.84「endless thema - 79」(12年12月)

--------終り月/遊び心 ホトトギス ルリタテハの幼虫に葉っぱを食い散らかされ 少しだけ花芽のついたホトトギスは、 もう秋も終わりという頃にやっと咲き始めた。 ルリタテハが裏庭にやってきたのは九月の終わり頃だったろうか、 もうあれから二ヶ月余が過…

Vol.83「endless thema - 78」(12年11月)

--------寒露/白を想う もうじき完成。干し椎茸 今年も各地で初霜のたよりを聞くころとなった。 朝起きると、うっすらとだがトップライトに結露の曇り模様があることに気づく。 少し前まで、暑さばかりに気を取られることが多かったサンルームだが、 この頃…

Vol.82「endless thema - 77」(12年10月)

--------寒露/白を想う ホトトギスの葉がかじられ小さなまんまるの黒い糞が葉に付いている。 ルリタテハが裏庭でよく羽をばたつかせている姿を目にしたのは 数週間ほど前のことだった。 たまごを産みつけにやって来ていたようだ。 ルリタテハの幼虫 ルリタ…

Vol.81「endless thema - 76」(12年09月)

--------再使用/爽やかな風 ランの香りがほのかに香っている。クモ君もお散歩中 八月中頃からようやくランが咲き始めた。 いつもより三週間余り遅い開花である。今年はミツバチもまだ見ていない。 まさかこんな時期に咲くとも知らず、本当の蜜の収集に忙し…

Vol.80「endless thema - 75」(12年08月)

--------夏日/日々の暮らし serial thema 夏の雲 夏空。白い雲と青い空。河原も夏景色になった。 今日は風が少しひんやりと感じる。そのせいか雲もやさしい気がする。 普段の河原は意外と静かだ。水の匂いと土の匂い、そして日向の匂い。 暑さも増してきた…

Vol.79「endless thema - 74」(12年07月)

--------夏風/怒り新党 フウラン ホウチャクソウ フウランの芽が出始めた。徐々に白花となり、 夏風に乗って漂いはじめる甘い香りのフウランは馥郁しい。 ホウチャクソウの卵形の種の色が深みを増してきた。 ホウチャクソウは花びらがとれたあと、黄緑色の…

Vol.78「endless thema - 73」(12年06月)

--------ひととき/微風 soyokaze 五月始めの朝、通りから托鉢のお坊さんの 「お~い。お~い。」という声が響くのが聞こえ、 急いでお布施を包んで外に出た。 「おはようございます。」と声をかけられ。 「おはようございます。」と返事した。 なかなか間に…

Vol.77「endless thema - 72」(12年05月)

--------桜/春風 八重の椿 ホウチャクソウ 鉢植えの八重の椿がいっこうに咲く気配がないと先月号に書いた矢先、 突然咲き始めた。 全くこの気まぐれさは誰に似て非なるものなのか。 それもまずひとつ咲き、そして春寒とともにそのひとつ目の花が終わり、 次…

Vol.76「endless thema - 71」(12年04月)

--------卯月/未だ春遠からじ クリスマスローズ クリスマスローズ 卯月。卯の花の咲く季節。卯の花とはウツキの事である。 小さな白い花がびっしりと咲く。うちにあるのはのヒメウツキ。 新葉が沢山出始めたところだ。 八重の椿の蕾も少しづつ大きく色づい…

Vol.75「endless thema - 70」(12年03月)

--------結露/待ち遠しいかぎろいの朝 紅菜苔 紅菜苔(こうさいたい)。 アブラナ科の野菜だ。紫色の茎は冬のイメージ、 二月いっぱいぐらいまでが旬らしい。 芽のところを摘んで硝子器に。黄色い菜の花色の花が咲く。 寒冷前線が南北に走り、日本列島の各…

Vol.74「endless thema - 69」(12年02月)

--------菜の花/元気を。 菜の花 正月に家内と姪っ子を連れ立って初詣。 ついこないだまで、まだ小さかった姪っ子も大学生である。 叔父さんも年を取る訳だ。 初詣は例のごとく、浅間神社から那古野神社までのコースをぶらぶらと歩く。 浅間神社の東側に堀…

Vol.73「endless thema - 68」(12年01月)

--------2012年/賀状に竜舍 皆既月食 2011年の12月10日の深夜から11日にかけて皆既月食があり、 シャッターは押したもののなかなか上手く撮れなかった。 なんだかんだとしている間に徐々に月の明るい部分が大きくなり始めた。 寒いのに輪を掛けて、風呂上が…

Vol.72「endless thema - 67」(11年12月)

--------たいへんです/指定講習 白侘助 サガンカ 十一月も終わりの頃から椿の白侘助が咲き始めた。 澄んだ小ぶりの白い花びらは余計な力みも無く自然で清楚な表情だ。 生け垣のサガンカもちらほら咲いている。 寒さも深まりつつある。そろそろ冬支度かな。 …

Vol.71「endless thema - 66」(11年11月)

--------十一月/かわきた屋のベーコン ギンミズヒキ 葉っぱに穴の空いたミズヒキ。白一色なのでギンミズヒキ。 花芽の出る前に葉っぱが虫に食べられてしまったが、 小さく楚楚で瀟洒な花を幾つも付け元気よく咲いていた。 虫食いはともあれ、新芽にアブラム…

Vol.70「endless thema - 65」(11年10月)

--------十月/毛虫? まだ暑さも残るなか、何かが飛んできて簾に止まったようだ。 よく見るとカマキリだ。大きさは七~八センチ。 カマキリーノとでも名付けようか。時折玄関先の庭で見る子に似ている。 お腹が空いて食事にでも出てきたのか、三角顔を腕で…

Vol.69「endless thema - 64」(11年09月)

--------九月/時空 葡萄 まだ暑さもつづく中、うれしいものが届いた。 巨峰。 高校時代の友人が毎年届けてくれる。 愛知県大府は気候も高温小雨で、葡萄は特産物の一つである。 露地物は八月中旬から九月中旬にかけて甘味がのってくる。 よく冷やし皮ごと頬…

Vol.68「endless thema - 63」(11年08月)

--------八月/旬 すもも 甘酸っぱいすもも。李と書く。 真っ赤に完熟するまでにはもう三~四日はかかりそう。 甘い香りがしてくると食べ頃となる。 かじるとちょっぴりシャリ感が残るくらいが私は好み。 表面にうっすらとプルームという白い粉をふいている…

Vol.67「endless thema - 62」(11年07月)

--------お気に入り/眼鏡もリメイク フウラン 突然の猛暑日が続くなかフウランの花が育ってきている。 まだ薄ら蒼いが日増しに純白となる。フウランは名前の通り風が大事。 うちでは風にゆらゆら鉢ごと吊るして揺らしてる。 白さも増すにつれ甘い香りも満開…

Vol.66「endless thema - 61」(11年06月)

--------新茶/季節を想う ツルハナナス この時期うちの庭で咲く草木と言ったら何があるだろうか。 五月末の台風で大分散ってはいたがユキノシタが元気に咲いている。 長い間咲き続けているツルハナナス。それにハツユキカズラ。 ハツユキカズラは石垣の間に…

Vol.65「endless thema - 60」(11年05月)

--------桜吹雪/移りゆく季節 バイモ まだ肌寒さを感じる頃から穏やかに暖かさへと季節の変わりを知らせてくれる。 貝母と書いてバイモと読む。中国原産の薬用植物だ。 群咲は華やかさもあるが、数本で咲く清楚で可憐なさまは 茶花としても好まれているよう…

Vol.64「endless thema - 59」(11年04月)

--------道具の修理/追記 沈丁花 窓を開けると漂う沈丁花の香り。今年も満開となった。 先日、卸金が目立ての修理から戻って来た。 卸し金 目立て ご覧のような仕上がり具合である。早速にすりごごちを試してみる。 流石に職人さんの仕事は大したものである…

Vol.63「endless thema - 58」(11年03月)

-------技/道具の修理 ツルハナナス 少しだけ穏やかな気候になってきたが、 朝夕といいもう少し冷え込みがつづきそうだ。 雪の舞っていた時くらいからだったか、 なにやら白いものが出来始めたと思っていたツルハナナス。 小さな花が咲いている。 クリスマ…

Vol.62「endless thema - 57」(11年02月)

-------つらら/屋根神 つらら 今年は冷え込みが幾分きついような気がする。 今朝は前夜までの雪で窓の外は真っ白。 空だけ青い白い空間は透けるような澄んだ空気で気持がいい。 大きく深呼吸して肺の奥深くまで吸い込みたくなる。 屋根の樋には大きなつらら…

Vol.61「endless thema - 56」(11年01月)

-------賀状/2011 ベンジャミン クリスマスローズ 普段は庭に出してある鉢植えのベンジャミンやアジアンタム。 寒さに弱い鉢植えを冬の間だけ部屋のなかに移す。 重い腰を挙げてやっと冬支度を澄ませた年の瀬であった。 天井に当たるくらい大きくなったベン…