人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.84「endless thema - 79」(12年12月)

-------終り月/遊び心 ホトトギス ルリタテハの幼虫に葉っぱを食い散らかされ少しだけ花芽のついたホトトギスは、もう秋も終わりという頃にやっと咲き始めた。ルリタテハが裏庭にやってきたのは九月の終わり頃だったろうか、もうあれから二ヶ月余が過ぎた。…

Vol.83「endless thema - 78」(12年11月)

-------立冬/メンテナンス もうじき完成。干し椎茸 今年も各地で初霜のたよりを聞くころとなった。朝起きると、うっすらとだがトップライトに結露の曇り模様があることに気づく。少し前まで、暑さばかりに気を取られることが多かったサンルームだが、この頃…

Vol.82「endless thema - 77」(12年10月)

-------寒露/白を想う ホトトギスの葉がかじられ小さなまんまるの黒い糞が葉に付いている。ルリタテハが裏庭でよく羽をばたつかせている姿を目にしたのは数週間ほど前のことだった。たまごを産みつけにやって来ていたようだ。 ルリタテハの幼虫 ルリタテハ…

Vol.81「endless thema - 76」(12年09月)

-------再使用/爽やかな風 ランの香りがほのかに香っている。クモ君もお散歩中 八月中頃からようやくランが咲き始めた。いつもより三週間余り遅い開花である。今年はミツバチもまだ見ていない。まさかこんな時期に咲くとも知らず、本当の蜜の収集に忙しいの…

Vol.80「endless thema - 75」(12年08月)

-------夏日/日々の暮らし serial thema 夏の雲 夏空。白い雲と青い空。河原も夏景色になった。今日は風が少しひんやりと感じる。そのせいか雲もやさしい気がする。普段の河原は意外と静かだ。水の匂いと土の匂い、そして日向の匂い。暑さも増してきた。い…

Vol.79「endless thema - 74」(12年07月)

-------夏風/怒り新党 フウラン ホウチャクソウ フウランの芽が出始めた。徐々に白花となり、夏風に乗って漂いはじめる甘い香りのフウランは馥郁しい。ホウチャクソウの卵形の種の色が深みを増してきた。ホウチャクソウは花びらがとれたあと、黄緑色の小さ…

Vol.78「endless thema - 73」(12年06月)

-------ひととき/微風 soyokaze 五月始めの朝、通りから托鉢のお坊さんの「お~い。お~い。」という声が響くのが聞こえ、急いでお布施を包んで外に出た。「おはようございます。」と声をかけられ。「おはようございます。」と返事した。なかなか間に合わな…

Vol.77「endless thema - 72」(12年05月)

-------桜/春風 八重の椿 ホウチャクソウ 鉢植えの八重の椿がいっこうに咲く気配がないと先月号に書いた矢先、突然咲き始めた。全くこの気まぐれさは誰に似て非なるものなのか。それもまずひとつ咲き、そして春寒とともにそのひとつ目の花が終わり、次に残…

Vol.76「endless thema - 71」(12年04月)

-------卯月/未だ春遠からじ クリスマスローズ クリスマスローズ 卯月。卯の花の咲く季節。卯の花とはウツキの事である。小さな白い花がびっしりと咲く。うちにあるのはのヒメウツキ。新葉が沢山出始めたところだ。八重の椿の蕾も少しづつ大きく色づいてき…

Vol.75「endless thema - 70」(12年03月)

-------結露/待ち遠しいかぎろいの朝 紅菜苔 紅菜苔(こうさいたい)。アブラナ科の野菜だ。紫色の茎は冬のイメージ、二月いっぱいぐらいまでが旬らしい。芽のところを摘んで硝子器に。黄色い菜の花色の花が咲く。寒冷前線が南北に走り、日本列島の各地に大…

Vol.74「endless thema - 69」(12年02月)

-------菜の花/元気を。 菜の花 菜の花のつぼみのところを、少しつまんで水につけておく。部屋の暖かさからか数日後にはつぼみの先が徐々に黄色くなり花が開き始める。正月に家内と姪っ子を連れ立って初詣。ついこないだまで、まだ小さかった姪っ子も大学生…

Vol.73「endless thema - 68」(12年01月)

-------2012年/賀状に竜舍 皆既月食 2011年の12月10日の深夜から11日にかけて皆既月食があり、シャッターは押したもののなかなか上手く撮れなかった。なんだかんだとしている間に徐々に月の明るい部分が大きくなり始めた。寒いのに輪を掛けて、風…

Vol.72「endless thema - 67」(11年12月)

-------たいへんです/指定講習 白侘助 サガンカ 十一月も終わりの頃から椿の白侘助が咲き始めた。澄んだ小ぶりの白い花びらは余計な力みも無く自然で清楚な表情だ。生け垣のサガンカもちらほら咲いている。寒さも深まりつつある。そろそろ冬支度かな。 ル・…

Vol.71「endless thema - 66」(11年11月)

-------十一月/かわきた屋のベーコン ギンミズヒキ 葉っぱに穴の空いたミズヒキ。白一色なのでギンミズヒキ。花芽の出る前に葉っぱが虫に食べられてしまったが、小さく楚楚で瀟洒な花を幾つも付け元気よく咲いていた。虫食いはともあれ、新芽にアブラムシが…

Vol.70「endless thema - 65」(11年10月)

-------十月/毛虫? まだ暑さも残るなか、何かが飛んできて簾に止まったようだ。よく見るとカマキリだ。大きさは七~八センチ。カマキリーノとでも名付けようか。時折玄関先の庭で見る子に似ている。お腹が空いて食事にでも出てきたのか、三角顔を腕で洗い…

Vol.69「endless thema - 64」(11年09月)

-------九月/時空 葡萄 まだ暑さもつづく中、うれしいものが届いた。巨峰。高校時代の友人が毎年届けてくれる。愛知県大府は気候も高温小雨で、葡萄は特産物の一つである。露地物は八月中旬から九月中旬にかけて甘味がのってくる。よく冷やし皮ごと頬張る。…

Vol.68「endless thema - 63」(11年08月)

-------八月/旬 すもも 甘酸っぱいすもも。李と書く。真っ赤に完熟するまでにはもう三~四日はかかりそう。甘い香りがしてくると食べ頃となる。かじるとちょっぴりシャリ感が残るくらいが私は好み。表面にうっすらとプルームという白い粉をふいているのは穫…

Vol.67「endless thema - 62」(11年07月)

-------お気に入り/眼鏡もリメイク フウラン 突然の猛暑日が続くなかフウランの花が育ってきている。まだ薄ら蒼いが日増しに純白となる。フウランは名前の通り風が大事。うちでは風にゆらゆら鉢ごと吊るして揺らしてる。白さも増すにつれ甘い香りも満開とな…

Vol.66「endless thema - 61」(11年06月)

-------新茶/季節を想う ツルハナナス この時期うちの庭で咲く草木と言ったら何があるだろうか。五月末の台風で大分散ってはいたがユキノシタが元気に咲いている。長い間咲き続けているツルハナナス。それにハツユキカズラ。ハツユキカズラは石垣の間に植え…

Vol.65「endless thema - 60」(11年05月)

-------桜吹雪/移りゆく季節 バイモ まだ肌寒さを感じる頃から穏やかに暖かさへと季節の変わりを知らせてくれる。貝母と書いてバイモと読む。中国原産の薬用植物だ。群咲は華やかさもあるが、数本で咲く清楚で可憐なさまは茶花としても好まれているようだ。…

Vol.64「endless thema - 59」(11年04月)

-------道具の修理/追記 沈丁花 窓を開けると漂う沈丁花の香り。今年も満開となった。先日、卸金が目立ての修理から戻って来た。 卸し金 目立て ご覧のような仕上がり具合である。早速にすりごごちを試してみる。流石に職人さんの仕事は大したものである。…

Vol.63「endless thema - 58」(11年03月)

-------技/道具の修理 ツルハナナス 少しだけ穏やかな気候になってきたが、朝夕といいもう少し冷え込みがつづきそうだ。雪の舞っていた時くらいからだったか、なにやら白いものが出来始めたと思っていたツルハナナス。小さな花が咲いている。クリスマスロー…

Vol.62「endless thema - 57」(11年02月)

-------つらら/屋根神 つらら 今年は冷え込みが幾分きついような気がする。今朝は前夜までの雪で窓の外は真っ白。空だけ青い白い空間は透けるような澄んだ空気で気持がいい。大きく深呼吸して肺の奥深くまで吸い込みたくなる。屋根の樋には大きなつらら。陽…

Vol.61「endless thema - 56」(11年01月)

-------賀状/2011 ベンジャミン クリスマスローズ 普段は庭に出してある鉢植えのベンジャミンやアジアンタム。寒さに弱い鉢植えを冬の間だけ部屋のなかに移す。重い腰を挙げてやっと冬支度を澄ませた年の瀬であった。天井に当たるくらい大きくなったベンジ…

Vol.60「endless thema - 55」(10年12月)

-------風景の予測 ヤブコウジ 寒さも一段と深まり、鉢植えのヤブコウジの実が赤みを増して来た。碧々とした葉に合い混じり色味を帯びた葉と赤い実が、冬の到来を告げるかのようだ。椿のワビスケのつぼみも大きくなってきた。生け垣のサザンカも少しずつだが…

Vol.59「endless thema - 54」(10年11月)

-------潤子さんの石鹸 金糸瓜 金糸瓜 先月らでぃしゅぼーやから珍しいものが届いた。以前(2009.10月号)にも書いた事があるが、百菜百選と言うシリーズの品が時折届く。今回は金糸瓜(きんしうり)が届いた。ぺぽかぼちゃという種類で、そうめんかぼちゃと…

Vol.58「endless thema - 53」(10年10月)

-------十月です/最先端のLED クモの巣 暑さに拒まれ庭の手入れを怠っていたが、気がづくとクモの巣があちこちに出来ている。風に乗って来たり、門灯に誘われてか、小虫が囚われの身となっている。生け垣の芽も伸び先端にはアブラムシが、そして案の定アリ…

Vol.57「endless thema - 52」(10年09月)

-------おいしいです/チョコレートドリンク ふうりん せみ 夏は風鈴を吊るしている。窓を開け風が通りチリンチリンと。音が暑さを和らげてくれる。夏の朝、網戸越しに動く風は微かに風鈴の旗を揺らす。生まれたての蝉が網戸をよじ登っている。木の上ではお…

Vol.56「endless thema - 51」(10年08月)

-------八月/日々の暮らし‥‥二題 とろとろ豆乳我が家の小さな自然は、毎年同じような時期に同じようにつぼみをつけ、花が咲き、実を結ぶ。今年は野草店で見つけた白のホトトギスが仲間入り。来年が楽しみである。そして暑さとともに日増しにホウチャクソウ…

Vol.55「endless thema - 50」(10年07月)

-------じとじと暑いです/煮干しの捌き方 ヤブコウジ 夏至が過ぎまだまだゆっくりと長い夕暮れどきがつづく。そしてじとじとと暑さも増してくる。開放感なのか性格に合っているのか、何故か夕暮れときは楽しさがあり好きだ。ヤブコウジの花が咲いている。つ…

Vol.54「endless thema - 49」(10年06月)

-------2010/麦秋 クリスマスローズ 麦秋とは麦の刈入れ時が六月あたりで、秋の稲の刈入れになぞらえた言いまわしらしい。この時期、種が飛んだクリスマスローズは残った種を取り切り花に。そして、ついナルコユリの仲間と言ってしまうホウチャクソウが庭の…

Vol.53「endless thema - 48」(10年05月)

-------春先/季節のかわり ナルコユリ 寒い間部屋のなかに入れてあった寒さに弱い鉢も、暖かくなり庭に移動した。小さな庭、あっという間にところ狭しとにぎやかになった。ナルコユリの仲間が庭のあちこちで咲き始めている。知らぬ間に少しづつ勢力を拡大し…

Vol.52「endless thema - 47」(10年04月)

-------暮らし/リサイクラー 白い小さな花びらの沈丁花の香りが漂っている。うちは白い花びらだが赤い花びらのものもある。暖かい日がつづいていたせいか少し早めに咲き始め、三月の中には満開に近い程開花した。窓を開けるとその澄んだ香りが風に乗ってや…

Vol.51「endless thema - 46」(10年03月)

-------剪定/もうじき春 藤の織柄のパターン模様。トーネットの椅子に張られた藤の織柄である。背面から透ってきたあかるさが模様を浮かび上がらせる。普段は何気なく見ていることも、ふとした意識からいつもと視点の違う見え方をするときがある。視覚、聴…

Vol.50「endless thema - 45」(10年02月)

-------1995.0117/出来る事は 大寒あたりからクリスマスローズの芽が大きくなりかけた。遅咲きのオリエンタリス系のクリスマスローズの他に、一見不思議な形のフェチダスというクリスマスローズの鉢植えがある。木立で少し白みがかった小さな鈴のような花が…

Vol.49「endless thema - 44」(10年01月)

-------2010/早々 早々の1月号には新年にちなんだ事を書くのが良いかどうかどうも迷う。大半が、皆知っている分かっているってことが多いと言うこともある。で、平常心ならず平常文でいこうと思うのだが、当然のことながら新年にあやかることに遭遇する事…

Vol.48「endless thema - 43」(09年12月)

-------冬支度 ヤブコウジの実が真っ赤になっている。カニシャボの花芽もふくらみ始めた。玄関先の椿のワビスケも一花咲いたが、生け垣のサザンカが例年になく咲きが悪い。毎年今頃になるとちらほらと生け垣をにぎわせているのだが・・・。視野のなかにひら…

Vol.47「endless thema - 42」(09年11月)

-------畳/グッドテイスト 人づてで、以前にテナントで借りていたビルの取り壊しが始まったことを聞いた。まあ耐震的にも問題が有ったし特にアスベストが使われているビルで使うに使えないという状況があることは仕方のない事で、少し寂しい気がするのは当…

Vol.46「endless thema - 41」(09年10月)

-------もう秋/オフイスの顔 庭の萩が咲き、鉢植えのミズヒキソウもちらほらと。もうこんな季節になってきた。宅配をお願いしている"らでぃしゅぼーや"のパレットに"白なす"と言う茄子が入っていた。名菜百選というシリーズで伝統的な野菜や珍しい野菜を届…

Vol.45「endless thema - 40」(09年09月)

-------蝉の抜殻/夏の終わり うちの小さな庭にも毎年沢山の蝉が鳴く。気候のせいか今年は少し遅いめだったが、ジイジイジイジイとよく鳴いた。網戸にしがみついて上がっていく生まれたての奴やら、木戸や塀際をよじ上って行く脱皮寸前の奴。気がつくと何で…

Vol.44「endless thema - 39」(09年08月)

-------窓の向こう 先月末、事務所移転のさなか、なかなか原稿も書けずにいた。荷物の大半は書物と資料。定期購読の雑誌の類いは、あちこち分散して並べたままの状態だ。さてこれからどうやって整理していいのか先は長い。窓の向こうの朝の日差しは、建物に…

Vol.43「endless thema - 38」(09年07月)

-------使わなくなった道具 フウランが目覚め出した。小さな芽が何本も少しずつ成長している。日本では富貴蘭とも呼ばれる。玄関口に一鉢、東庭に二鉢。どちらもすこしづつ大きくなって来ている。樹木や粗な岩肌などに寄生し、空気中の水分を太い根から吸収…

Vol.42「endless thema - 37」(09年06月)

-------散髪 お気に入りの酒屋さんで、樽詰量売りの純米酒とイチゴの花酵母を使ったロゼを思わせる茜色の酵母仕込みの日本酒それに高精白の大麦で仕込んだ吟醸麦焼酎を入手した。うっすら汗ばむ季節にはビールもいいが、つめたく冷やした日本酒や焼酎のロッ…

Vol.41「endless thema - 36」(09年05月)

-------マップケース早いもので今年もゴールデンウィークがやってきた。事務所の移転先はまだ検討中である。自宅の庭先ではシラユキゲシが咲いている。鉢植えだったシラユキゲシが庭先に腰を降ろしたようだ。陽あたりが悪いせいか少し遅い開花の気もする。と…

Vol.40「endless thema - 35」(09年04月)

-------建築を通して/コラボレーション 生垣の足元にスノードロップが咲いている。外の空気は日増しに穏やかで長閑(のどか)になり草木も新しい芽がぽつりぽつり。低気圧と高気圧が交互にやって来るのは春の訪れだとか。建築を通して見えるものにはいろいろ…

Vol.39「endless thema - 34」(09年03月)

-------アナログ 先月の朝日新聞の天声人語に『嵐山光三郎の「同窓会奇談」のあとがきのなかに「人々が同窓会へ出かけて、交錯した時間の糸をたぐり寄せ合うのは 昔の自分に出会おうという無為の作業である」とある。』と載っていた。「人と自然と建築と」で…

Vol.38「endless thema - 33」(09年02月)

-------風景/今を想う 花芽が出来始めている春咲きのクリスマスローズ。寒さが和らぐにつれ少しずつ大きくなり花が咲くまでにはもう少し時間がかかりそう。正月あけはなかなかペースが上がらない。あちこち行き疲れ果ててぐうたら過ごす。 正月には決まって…

Vol.37「endless thema - 32」(09年01月)

-------教会のコンサート友人の田中さんは現在京都丸太町教会の教会員です。年に2回、この教会の礼拝堂でコンサートがあり時折聞きにいく。礼拝堂は二百二十人程の席でこじんまりとして肩のこらないコンサートで楽しめる。この教会にはマルク・ガルニエ製の…

Vol.36「endless thema - 31」(08年12月)

-------ランプ我家の休日の朝は、庭の窓近くにテーブルを移動することから始まる。近接する隣家に囲まれた東の庭に面した窓は2階まで抜けている。全面を窓にしてあるのだが、天気が悪いと室内が少し暗いこともあり何かよい明かりはないかと探していたのだが…

Vol.35「endless thema - 30」(08年11月)

-------ウォッチング世の中エコや健康志向で、私もそのたぐいのテーマが時折でてくる。五年ほど前からテンピュールという素材を使った枕を使うようになった。いわゆる低反発素材というやつである。使い始めはなんとなく違和感があったが使うにつれ馴染んでく…