人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.18「endless thema - 13」(07年6月)

-------最近散歩を始めた。



御苑のなか
●市民の憩いの場でもある御苑のなかは気持ちがいい。





建築という仕事は、一日中机にへばりついているようなことがおうおうにしてある。

勿論一日中現場を眺めている日もあれば、

スケッチやら思案やらで出歩かない日も多々ある。

設計も佳境にはいり施工業者さんを決める現場説明会の日程が近づくにつれ、

事務所に缶詰状態となる日々がつづくのである。

・・・という訳ではないが、歳を重ねるごとに体の代謝が悪くなる。

まあ気分転換もあり、あれやこれやで歩くことにした。



夜歩くのはしんどい。それで夕方、事務所の近くを一時間ほど歩く。

京都御苑が近いという事もあり歩くのには格別条件がそろっている。

西陽は嫌われがちだ。車を運転していてもまぶしい。

が、歩くときの西陽は結構気分がいいもので、特に御苑の広々としたなかで

西陽を真正面から受け、砂利をギュギュいわせながらあるくのも爽快である。



憩いの場 憩いの場 憩いの場
  ●野鳥の観察や写真を撮りに来ている皆さん。





御苑には、散策用の小道もあり説明パネルや休憩できるベンチなどの設置もあり

散策しながら楽しめるような工夫がしてある。

御苑に集まる蝶や野鳥が観察できたり、

群植する木立や木の実の観察やらと興味のある人にはうれしい場所でもある。



説明パネル 説明パネル 説明パネル 説明パネル





散歩は、あまりテンポよく歩きすぎると

歩く事に気をとられなかなか周囲に視線もいかない。

廻りを気にしながら少し早目に歩くのは慣れないとなかなか難しい。

といってものんびりキョロキョロでは運動にならないし、その辺が微妙である。



写真は仙洞御所廻りの塀で、瓦の下にある軒先面戸の下に設けられた

裏甲(うらごう)と呼ばれる部材が曲線をなし登裏甲に美しくつながっている。

もう一枚の写真は御苑内に最近出来た京都迎賓館の周囲の塀であるが、

こちらは直線を強調した造りとなっている。

が、よく見ると端の垂木間が寸つまりとなりちょっと残念である。

柱間での割り付けか、垂木間のプロポーションの優先か、

いずれにせよもう少し調整できればきっときれいな垂木間になったろうに、

ここを通る度に気にかかる。



石橋の縁石 仙洞御所の塀の屋根 迎賓館の塀の屋根
●右:雨水の側溝に架けられた石橋の縁石の下部にはかわいい繰型が付いている。
 中:仙洞御所の塀の屋根
 右:迎賓館の塀の屋根





御苑には門が何カ所かあり、その柱脚には本来雨露から柱を保護するための

金物や木製の化粧板が施されている。写真は木製の保護板であるが、

写真以外の門も同じくワンチャンのおしっこのあとがあり、

こちらは違う意味でもう少し気をつかってほしいものである。



柱脚 柱脚
●柱脚
 鉄製の道路標識が犬尿で腐食しけが人がでた事件
 があったのを思い出す。人災である。
 こういった建造物にも思いやりが必要ではないか。





今回は京都御苑廻りであるが、私の事務所は鴨川も近くにあり、

夕方の河川敷は皆さんそこそこに利用している。

川縁の様子は次回にでもご紹介しようと現在散策中である。(2007.5)