人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

Vol.23「endless thema - 18」(07年11月)

 

-------学ぶ、伝える

 

校友会の冊子「れんじ」は2002年4月に創刊しました。
(●現在は休刊してます。)
かれこれ5年が経過した訳です。
当初は、今に至るTEAM87を明確にするつもりで書き始めたのだが、
いっこうにまとまっていない。
TEAM87とは何なのか。
T.E.Architect Messageと名打った所思は、
そして如何なる経緯をたどっているのか。
・・・なんていう程のものでもないのだが。
「建築」は、表現できる、伝わる、見る、感じる、などの具体性と、
その内にある思考や理論とがある。
後者の訳の分かったような分からなぬような意味不明の思考や理論は、
自己の成長とともに進化をとげ、なお未知への可能性を求めてさまよいつづける。
必要なのは前者のMessageであり、
具体性を通して何かを伝えられればいいのではと思っている。
自身、感じている事、気がついた事、教えられた事、
学んだ事や学ぼうとしている事など、言葉でそして文字で表す事で、
分かっていたことを改めて気づくことが多々往々にある。
それは、風を風。光は光。と同じく。

先日、台所廻りを磨いてみた。
換気扇やフードそれにコンロの手入れをした。
換気扇は、誘圧扇というのを使っている。
多くは店舗の厨房やら工場の強制排気に用いられているが、
普段の暮らしにでも使えるタイプのものもある。
フィルターのデザインは二種類あり、
我が家ではステンレス製の丸穴のパンチングタイプを使っている。
フィルターといっても外側が一体となったパンチングフィルタで、
その内側にもパンチングフィルタが付いている。
要は二重にフィルタがついているのだ。

 

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●内側のフィルタです。汚れがひどいです。
 磨く時期はもうとっくにすぎてます。

 

繊維状の白いフィルタを換気扇につけているのをよくみるが、その必要はない。
そのかわり目づまりしてきたら掃除をしなくてはならない。
誘圧だけに引きがよく、風速も強弱がついていて都合がいい。
かれこれ15年程使っている。
数年前に本体のモーター部分を取り替えたが、
うちの場合間仕切りのない空間のため、部屋の換気も兼ね、
回していることが多く寿命がきてしまったらしい。
古家で木製の窓であったりで自然吸気にはことかかないが、
一応吸気しながら回していたのだが、かなり負荷がかかるのだろう。
フードは木製のオリジナルで内側にステンレスが張ってある。
本来壁付けのタイプなのだが、ダクトで引いて屋根から抜いてある。
そのためかどうか音はでかい。本体の下部に油溜りが付いている。
かなり多きなサイズのものがついている。
この大きさの意味は、磨くときに分かるのだが油がいーっぱい溜ってます。
一般の換気扇に比べ圧が強く風切り速度が早いので、
気化した油成分が二枚のフィルタを通過するときフィルタに当たり液化するためだろう。
なかなかよくできている。
油性分などが直接大気に散らばるのを防ぐ言わば
気体のグリーストラップのような集塵機能となっており、
これも今風に言えばエコロジーなのだ。

 

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●フードからはダクトで外部に抜いてます。

 

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●綺麗になりました。
 下部に見えるのがおおきな油溜りです。
 適当な時期に取り外して、溜った油を除去します。
 油分を新聞紙などにしみ込ませて拭き取ってから洗います。

 

フードの内部も綺麗にします。
ぼろ切れを濡らし固形の台所石鹸をぼろ切れにこすりつけ拭きます。
ぼろ切れの水分は多めがいいでしょう。
カウンターに座るようにして中腰で作業をするのだが、
歳を重ねるごとに、終わった後は首と腕それにももが痛くなる。
が、要領は数を重ねるごとによくなる。
反比例の法則か。
台所廻りの掃除は男仕事なのだろうか、かなり骨がおれる。
ついでに、羽も台所石鹸で洗っておく。
この日はガスレンジのパンやゴトクなどの汚れも落とし、
シングルレバーの水栓やらステンレスを張った
立ち上がりや流しも磨き、綺麗になった。
乾いたのど。潤いの一杯。言うまでもない。


余談だが、最近水牛のモッツァレラと塩豚がマイブームになっている。

 

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●おつまみシリーズになりそうです。
 モッツァレラとトマト。

 

モッツァレラはトマトを添えてオリーブオイルをかける。
塩豚は食べる前に焦げ目がつくぐらい焼いて余分な油を落とし、練りからしで。
お酒は、赤ワインか地ビールでどうぞ。(2007.10)

 

●写真はすべて筆者野々部隆雄による撮影。