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人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.51「endless thema - 46」(10年03月)

-------剪定/もうじき春
藤の織柄のパターン模様。トーネットの椅子に張られた藤の織柄である。
背面から透ってきたあかるさが模様を浮かび上がらせる。
普段は何気なく見ていることも、
ふとした意識からいつもと視点の違う見え方をするときがある。
視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚。
さざなみから磯の匂いや砂浜の暑さを思い浮かべたりするように、
視覚からも他の感覚を刺激しイマジネーションの輪を広げていく。
織柄のパターンからどんな世界に導かれていくのだろうか。
そして、何に巡り会えるのだろうか。
年に一度、二月頃暖かくなる前に庭の剪定をしてもらう。
今年もすっきりと刈り込んでもらった。
今日は天気もいいし、松も気持良さそう。
ぱちんぱちんぱちんとハサミの音が聞こえている。
ボサボサ頭もすっきりさっぱり。
洋物のさらっとふわっとした樹形とは違い、
和物は樹木自らの持つ特徴とを考慮しながら、独特の形に整えられていく。
枝ぶりをどういう形にしていくのか予測しながら
何年もかけて思いの形に作り上げていく。
それは職人さんの個性や性格が顕著にでる地道な道のりでもある。


うちは毎年醍醐の西田造園の西田さんにお願いをしている。
西田造園(tel/075-573-0544)は伏見区醍醐勝口町にある。
和物が得意な西田さん。我が家に松があることもあり、
越して来たときからお世話になっている。
いつも親方の西田さんともうひとり手伝いの職人さんとでやって来る。

高いところはお手の物。梯子ひとつでひょいひょいと。




あっという間に登ってしまう。
手慣れたものだ。職業柄とは言え感心させられる。
あそこをこうしてここをああしてと、遠目から全体の形の判断は容易だが、
間近で刈りながらではなかなかそうもいかないはずだが、
そこはそこ旨く整えていく。

長年の経験と感覚だろう。

ハサミを旨く動かしぱちんぱちんぱちん。
たいしたものだ。

最後はあとかたづけと寒肥をして終了。後片付けは松ヤニで結構大変そう。
また来年の今頃剪定に来てもらう。

生け垣のウバメモチやサザンカ、モチノキに低木のセンリョウやジンチョウゲ
小さな庭もさっぱりした。
地面まで陽が差し込み土も元気になる。

暖かくなるにつれ芽が出る野草や草木。春が待ち遠しい。