人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.61「endless thema - 56」(11年01月)

-------賀状/2011

 


ベンジャミン

クリスマスローズ

普段は庭に出してある鉢植えのベンジャミンやアジアンタム。寒さに弱い鉢植えを冬の間だけ部屋のなかに移す。
重い腰を挙げてやっと冬支度を澄ませた年の瀬であった。

天井に当たるくらい大きくなったベンジャミンの移動は大変。
ただ重いと言うだけ出なく、鉢からはみでた根が地面に張っている。
寒暖の差もあるのだが、これを上手く処理しないと途端に葉が落ち始める。
ある程度の根を残し鉢受けのトレーにうっすらと水を張るような感じにしておく。

我が家のベンジャミンは挿し木から育ったので、街角の花屋さんで売られているような幹を三つ編みにしたぼんぼり風と違い、
樹形が自然の形をしている。すこし暖かくなるまでは部屋の中。お陰で部屋の中も多少はウエットな感じ?

外ではクリスマスローズの芽が大きくなって来た。まだ小寒い時期に咲きはじめ、三月初めまでは咲いているだろうか。
花芽が少しづつ少しづつ大きくなっている。


唐破風

毎年、賀状は二~三種類作っている。
そのうちのシリーズで、その年の干支にちなんで古建築の語彙を紹介している。
今年はうさぎということもあり「兎毛通/うのけとおし」。
切妻や入母屋の屋根の妻側にある破風という板に取り付けられた懸魚と呼ばれる飾りのことである。
なかでも唐破風という曲線で出来た屋根の破風板に付けられたものを兎毛通という。



兎毛通

兎毛通

兎毛通

兎毛通の形の多くはハート形をした彫り込みのある猪目懸魚であるが、彫り物としての兎毛通もある。
あまりにデコレイティブなものは好みではないのだが、力強く、
伝統的建造物としての象徴的ではあるが形はシンプルであるが優美なデザインのものもある。



懸魚と降懸魚


兎毛通と桁隠


懸魚は使われる場所によって呼び名も違う。
拝みと呼ばれる破風と破風の合わさった一番高い棟の位置に付くものを拝懸魚。
その拝みから下がってきた桁のあるところに付く降懸魚。
それと唐破風に付く兎毛通と呼ばれている唐破風懸魚がある。
兎毛通の名前の由来はよくわかっていないらしい。そして唐破風の左右にあるものを桁隠と呼ぶ。

唐破風は鎌倉期に現れたもので、法隆寺聖雲院の厨子に見られる唐破風が、現存する最古のものと言われている。
「唐」とはつくが和様の建造物の様式である。
緩やかなのびのびとした美しい唐破風が視られるのは室町時代あたりまでだろうか。
近世になるにつれ、力強いボリューム感のある姿に変化していく。

干支を含んだ語彙はそうはないのだが、あればその年の賀状の古建築シリーズにしている。
作る賀状の種類は増えるが、年の瀬の賀状作りの楽しみである。

 

 

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