人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

Vol.83「endless thema - 78」(12年11月)

 

--------寒露/白を想う

 

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もうじき完成。干し椎茸

 

今年も各地で初霜のたよりを聞くころとなった。
朝起きると、うっすらとだがトップライトに結露の曇り模様があることに気づく。
少し前まで、暑さばかりに気を取られることが多かったサンルームだが、
この頃暖かいと思えるようになってきた。
天日干しにしてある椎茸は旨味たっぷりの干し椎茸となる。

 

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赤く染まったモチノキの実

 

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水引草

 

玄関先ではモチの木の実が赤く染まっている。
ヒヨドリが赤い実をくわえている。
実が少なくなってきているのはそのせいか。
鉢植えの水引草もまだ白い花を付けている。

 

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チョコレートケーキとナッツのパウンドケーキ

 

 

先月、友人の田中さんからお茶のお誘いがあり伺った。
奥さんの潤子さん手作りのチョコレートケーキと
ナッツののったパウンドケーキに花の香りが漂う紅茶をごちそうになってきた。
うちのホトトギスはもとは田中さん家から頂いたものだ。

 

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ルリタテハ

 

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ルリタテハ

 

やはりこちらでもルリタテハがきていたそうだ。
ルリタテハは主に野山に生息すると言う。京都は自然がが近い。
先月号で書いたように、うちでは今年たくさんのルリタテハが舞っていった。
裏庭には喰い散らかされたホトトギスの新芽が伸び、少しだけ花芽がついた。
茎には沢山の蛹の抜け殻が残っている。
遅咲きのホトトギスだが立冬までには咲くと良い。
季節は少しづつだが秋から冬へと向かっている。


メンテナンスは家の廻りだけではない。生活上のいろいろな物が対象となる。
特に稼動するものは常日頃から注意を払う必要があり使用年月に伴い
随時メンテナンスが必要となってくる。
少し前の話になるが、車のフロントパネルの計器類に
点灯する表示の誤作動がつづいていた。
誤作動はセンサー自体の破損の他、
配線の劣化やセンサー部分に付着した汚れが原因となり
誤作動を起こしている場合もある。
気になっていたのは、暑い夏場に高速道路を走行中にオイル警告灯が点灯し
警告音を発するという状態が起こることだった。
エンジンは正常で音の変化も特になくオイルのセンサーも
これと言った不具合もなく原因不明といったところであった。

 

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工場で修理中の辻さん

 

車のメンテナンスは、私の事務所が以前京都御苑の南にあった事もあり、
河原町通りの丸太町を下がった竹屋町の角にある
辻商会さん( TEL:075-256-2951 )でお願いしている。
辻さんは長年培った経験と知識で故障箇所を見つけ、
必要な部品を探して修理していく。
気に入った車と永く付き合えるのはうれしい。
それに仕事の丁寧さが印象的で人柄もよく柔軟に対応してもらえるので安心である。
無線が趣味で、肩からappleiPadを掛け移動している。
冬はスキーに明け暮れるそうだが、
老後は自宅の倉庫のバイクコレクションの調整に夢中になるのが楽しみだとか。

さて、私の車だがエンジンや車体自体には問題がなく
原因がなかなか見つからなかった。
この夏、辻さんからしばらくの間預からせてほしいと言われ、
時間をかけて配線を重点に細部の点検をしてもらっていた。
オイル警告灯以外の誤作動は、配線の劣化等が幾つか見つかり解決した。
問題はオイル関係であったがこれと言った異常も見つからず
センサーだけ取り替えた。
今度またオイル系の警告灯や警告音が作動することがあれば、
車内側から操作できるリセットスイッチを設ければ問題ないというところに至った。

 

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ステアリング廻り

 

おかげで車体フロントパネルなどの点灯ランプはすべて消灯状態になっている。
この夏容赦なく降り注ぐ太陽のもと帰省の為に高速道路を遠慮がちに走ってきたが
ピイのピの字もなく戻って来れた。
誤作動が誤作動を生じていたのかどうかオイル警告灯の点灯も今のところなく、
ストレスも無くなり快適なドライブを試行している。
もう十七年も乗っているが、インテリアの劣化はほとんど見当たらない。
安全だと思えるドアの閉まるときの音や、
イグニッションキーを回したとき伝わってくる振動も満足している。
今のところ買い替えたいと思う事もなく、
快適なエンジン音と多少重めのステアリングは
私の身体能力に妙にマッチしているのだが、
ただこの時代で燃費の悪さとハイオク仕様と言うところが少し頭の痛いところである。

 

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