2017-05-31から1日間の記事一覧
--------二月・最終回ですが、つづきます/空気感 雪どけの音 年明けの寒の内、小寒水泉動のころに京都でも雪景色になった。 雪の白さは日差しに反射してきらきらしている。 しんしんとした雪音は、日が昇り、次第に雪どけの音に変わってくる。 マンスリーホ…
--------始まりの月/鳥衾いろいろ ワビスケ 我が家の前庭のシロワビスケは暮れにはまだ間もある頃に咲き始めた。 気がつくと少しだけ静かに咲いているワビスケだったのだが、いつもよりおびただしく思うほどに白い花をつけている。 ラッパのような咲きかた…
--------十二月/赤い葉、赤い実 古木のサクラ 紫明通の中央に連なる紫明せせらぎ公園も、もうじき冬景色になる。 地面には黄紅葉した落葉が重なりあい絨毯のようだ。 紫明会舘の入り口にある古木の桜も美しく紅葉し、せせらぎ公園の景色にとけ込んでいる。 …
--------十一月/日々深々なり ギンミズヒキ 鉢からこぼれ地植えになった前庭のミズヒキソウ。 白いギンミズヒキに混じり赤も咲き、窓先の石積み近くに列をなしている。 少し摘んで花入れに入れた。花のような顎は朝開き午後には閉じてしまうという。 長く咲…
--------十月/かみな月・・・夜長 あっと言う間に減ってしまったジューンベリージャム 空はめっきり秋いろになっている。うろこ雲が空の高さを際立てている。 十月はかみな月ともいう。 いただきもののジューンベリージャム。ジャムよりさらっとして甘さ控…
--------九月 白露/日々のくらし・・・ 粋々 アローニャの実 カマツカの実が熟している。 なかでもセイヨウカマツカのアローニャと呼ばれているアロニア・メラノカルパで、大きくなると3メートルほどに成長する。 果実はジャムや果実酒などにも使われポリフ…
--------八月/立秋そして処暑へ 観賞用トウガラシのパープルフラッシュ 裏庭に置いた観賞用のトウガラシはパープルフラッシュという。 風通しの良い日のあたるところに置いている。 グラデーションのように、クリーム色、薄緑、薄紫、紫、黒紫の葉をつけて…
--------七月/白南風・・・日々のくらし フウチソウ アゲハチョウの若齢幼虫 玄関先に置いたフウチソウが風に揺れている。風知草と書く。 見つけるのが難しい程の穂のような花は、秋風を感じる頃になると咲き始める。 先月号に登場したアゲハチョウの幼虫は…
--------六月/初夏 レモンの花 アゲハチョウの幼虫 少しづつ居場所に馴染んできたレモンの蕾は暖かさにさそわれ咲いている。 食べかけの葉っぱの先にはアゲハチョウの幼虫も大きくなってきた。 アゲハチョウの幼虫は柑橘系の葉っぱを好む。 生まれたての幼…
--------五月/初夏へとゆきあう のらぼう菜 のらぼう菜と言う野菜が届いた。 飢饉を救った野菜ということで、あきる野市の子生神社には「野良坊菜の碑」があり、江戸時代中期に領主が栽培を奨励し天明天保の大飢饉に人々の命を救ったことが刻まれている。 …
--------四月/長閑にうららかおだやかに クリスマスローズ 今か今かと首をもたげていた鉢植えのクリスマスローズも突然のように咲き始めた。 春のうららかな日差しに呼応しているかのようなクリスマスローズは少しうつむき加減にはにかむように咲いている。…
--------三月/早春淡々淡 バイモユリ 立春から一ヶ月余が過ぎた。 時折早春らしい日差しも感じられるようになったが、裏庭はまだ冬の名残がつづいている。エビネは一月末の氷点下で鉢に残った雪が凍りつき葉の痛みが目立つ。 植木棚に置いた一粒だけ残った…
--------二月/日々の暮らし健やかに ツルハナナス ジンチョウゲの蕾 昨年来の天候変動が影響しているのか庭のモチノキやセンリョウは実がかなり少ないようだ。 さほど気に留めることもなく見過ごしていたが、裏庭のヤブコウジも花も少なかったが実も今は一…
--------初月/冬花彩彩 詩仙堂のサザンカ 京都一乗寺、白川通を東に坂をいくと詩仙堂がある。 門を覆うような白花のサザンカの見事さに驚かされる。 澄んだようにみえる冬色の白は季節を装う。 門越しに石段が見え、その先にある無比な出来事を思い浮かべな…