人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

Vol.49「endless thema - 44」(10年01月)

 

-------2010/早々

 

早々の1月号には新年にちなんだ事を書くのが良いかどうかどうも迷う。
大半が、皆知っている分かっているってことが多いと言うこともある。
で、平常心ならず平常文でいこうと思うのだが、
当然のことながら新年にあやかることに遭遇する事もある。
なんだか今年は屁理屈で始まってしまった。

冬の夜空は透明感があり深く高く感じられる。
星がきらめき宇宙にはこんなに沢山星が有るのかと思う程である。
2階にあるもの干場となっているサンルームからの夜空は
月明かりで意外と明るく月の姿もなかなか美しいものだ。
星のかがやきは何万光年も前に放った光が今とどく。
宇宙ものの映画を想像しながら
言葉や理屈では分かったつもりにはなっているが実感はない。
深く考える事もなく、そう言うものだと感じ取れればいい。
宇宙の端は?と聞かれてもどう答えていいか分からないが、
何故か漠然と分かったように思っているのは不思議な感覚だ。

 

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暮れの大掃除というわけではなかったのだがコンロを磨いた。
こんな写真を出すと女房に叱られそうだが・・。
実際チェックが入り研削されてしまった。
汚しまくりそしてとびきり綺麗に磨く。
当たり前だが、ものは汚れ傷つきそして自然に劣化していくものである。
そして完全なものはない。あとはどうやって手をかけていくかが重要である。

 

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ゴトクを外し、コンロの口金や防護キャップなどをはずす。
本体のパンを持ち上げずらし廻りのゴムパットをはずず。
まずは、口金やキャップから磨き始める。
汚れは熱で焼き入れしたようになり簡単には落ちない。
使用前に戻すのは不可能なことだ。
難しく考えずにどのへんで妥協できるかで充分。
変色劣化意外のベタつきやこびりついたものを中心に落としていく。
落とそうと思う箇所の廻りを力を入れ磨くよりは、
軽くこきざみにその部分だけ磨くほうが意外によく落ちる。
そして多少のキズはあまり考えずに磨く。

 

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うちはかれこれ十六年程だが、
長年使っているとコンロが不完全燃焼を起こしている場合がある。
本来、炎は青白いものだが炎の先端が
オレンジ色になっている場合がある。
コンロの本体には空気が上がってくる穴を廻るように
周囲にガスが出て来る溝が廻っている。
長く使っているとこの溝の部分に金属などが劣化し
錆びなどの微粒子がたまり、燃焼に支障をきたす。
炎のオレンジ色となった部分の大きさをみて
時折この溝のなかを細長いブラシなどでこすり、
ススや錆びなど溜った塵埃を掃除機で吸ってやると、
ガスの廻り込みもよくなり効率が良くなる。
無駄に資源を使うことを考えると、手入れは安いものである。

 

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ん、綺麗になった。
修理やメンテナンスに手をかける事は、
手間のようで結局は無駄やつまらぬ出費を押さえる事にもつながる。
多少大袈裟な言い方かもしれないが、
しいては今社会的問題となっている資源やCO2の削減にも繋がっていく。
環境や資源の問題は単に社会的現象として採り上げられていることだけではなく、
個人的レベルですることが身の回りには多々ある。
なにを思い、どうとりあげそしてどう実行するかだろうか。

 

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