夏の名残り。前庭やうら庭のあちこちには空蝉がとまっている。
板塀にしがみついた抜け殻はクマゼミのようだ。クマゼミの抜け殻は、少し
大きめで腹にはこぶがある。
この辺りでは7~8年程前からクマゼミの鳴き声がよく聞かれるようになった。
何処もかしこもだったジージーと鳴くアブラゼミは年ごとに減ってきている。
温暖化による生息域の北上なのだろうか。
まだまだ暑い頃に、建築士の定期講習を受講した。
一定規模の設計監理契約は管理建築士を置く建築士事務所登録が建築士法で
定められている。そして建築士事務所に所属する建築士は国交省令で定期講習
の受講が義務付けられる。
簡単に言えば、報酬を得て一定規模の設計をするには前述は不可欠になる。
私は管理建築士を兼ね事務所も存続しているので受講が義務付けられる。
一級の場合は、6時間以上の講習と修了考査がある。
近年は歳を重ねたせいか、講習が終わるともうヘトヘトである。
いつもと違うペースには心身の負担も大きい。
次回も、受講しようと思えるだろうか、と一抹の不安を感じながら、
汗ばんだ体と疲労による倦怠感を抱え帰路につくのである。
国交省 住宅局建築指導課編集の定期講習テキストの別冊も申し込み入手できた。
まとまりのある良い資料となる。
季節ごとのながあめは「霖」と書く。
夏から秋にかけては秋霖/しゅうりんと呼ぶ。
移りゆく季節のなか、流れゆく雲から深まる秋の気配を想う。