人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

Vol.24「endless thema - 19」(07年12月)

 

-------蜂のお家

 

先日TVの何かの番組のなかで、
「蜂の巣があるとお金が貯まるのでとらないほうがいいんだって。」
などということを言っていた。
うちの家にもアシナガバチがよく巣を作りにくるが、
巣立って空になった巣は風にあおられよく落ちる。
作りかけもまたよく落ちる。
ん~、それで・・・・・。
まあ、たまらないのも近からず近からずか。

つい1日~2日前も勝手口の土間の所に一つ落ちていた。
捨てないでそのままにしてある。

 

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●先の方が風化している。意外とサクサクした感じで紙のように軽い。
 暖かいときには巣の中にまだ幼虫が沢山いました。
 ついこないだのことです。

 

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●軒裏には抜け殻となった巣がまだかろうじて残っている。
 成虫はどこにいったのでしょう。

 

暖かくなる季節にアシナガバチが近所を飛び回っているのをよく見る。
種類や生態系のことはよくわからないが、
11月でも暖かい日に飛んでいる事がある。
越冬するらしいが、どこで越冬するのか見た事はない。
植木に水やりをしているときなど、水を飲みにやってきている。

生け垣の中にも巣をつくっていた事があった。
まあ、雨掛かりが無く危険がないような場所につくるのだろう。
それにどうも防水性はないらしい。
道ばたのL字の側溝で溶けかかっていたりする。
しらずと風化し、そして自然界に帰っていくようだ。

 

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●絵馬堂廻りを中心にお店が出てます。

 

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●ごま油と白菜キムチを買った。いろいろ説明してくれる。
 他にもついつい買いたくなりそうな韓国食材がいろいろあります。

 

毎月18日は上御霊さんでさえずり市がある。
曜日が合えば、近くに買い出しに来たついでによる。
11月はちょうど日曜日という事もありぶらっと立ち寄った。
大規模な催しではなく、素人さんのお店が多い。
参道側の門近くに手作りのぼたもちを売っているおばちゃんがいて、
ぼたもち目当て?で行くのだが、少し遅すぎたせいか残念ながら
売り切れていた。その日は写真のものを買った。白菜キムチとごま油、
それに絵馬堂の前で買ったフキとジャコと昆布の山椒佃煮である。
フキはキャラブキ風な感じでなかなか美味い。
それとカラスウリをひとかたまり。

気持ちも和むひとときでした。

 

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●ボトルに入ったのが胡麻油。
 キムチはなかなか旨味がありおすすめです。

 

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カラスウリはビニール袋に入って100円でした。

 

いくつあるのか数えた事はないのだが、
上御霊さんから梨乃木神社あたりの寺町筋には
いくつものお寺が建ち並んでいる。
伝統的建造物の工法で作られていると思うのだが、
軒反りや瓦など近世の面影が随所に見られ、
美しい姿でたたずんでいる。

近年、海溝型大地震による長周期地震の危険性があると聞くが、
町家の伝統工法、在来工法、他工法や、
古建築の伝統的建造物の構造など規模や形状により
一概にどうのこうのという判断は難しい。
上屋だけの話であるが、結局建物全体のバランスが左右し
その固有周期との兼ね合いだろう。
これら伝統的建造物の構造的な解析や
解明などの分野はまだ始まったばかりである。

一般的に古い時代の現存する町家が少ないという
結果が左右しているせいか、
町家は何百年も持たないと思われがちだ。
要は生活様式などの変貌や何らかの諸問題で取り壊されたか、
地震による密集した立地での
火災によるなどが主な理由であろうか。

現存する建物は上手く難を逃れてきたのだろう。
手をいれ手間をかけメンテされ現在に至り、
そして、後何百年と引き継がれていくことを期待したい。(2007.11)

 

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