人と自然と建築と

nonobe's diaryーArchitect Message

Vol.104「endless thema - 99」(14年08月)

 

--------八月/日々のくらし serial thema

 

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サクランボの軸結び;口の中で結んでみました

 

国産もののサクランボは七月下旬には収穫も終えるようだ。
これが今年最後のサクランボかと想いながら軸を口の中で結んでみる。
どこがどうなっているのかイメージしながら結ぶ。
意外と空間的遊戯かなと至福のときを遊び楽しだ。

 

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じーじーじーと鳴くのはアブラゼミ

 

去年の今頃は、庭先でアブラゼミに混じってクマゼミのミンミンミンと鳴く声が聞こえていた。
今朝はアブラゼミばかりかじーじーじーとモチノキでうるさい程の声で鳴いている。 暑さも際立つほどの夏の声だ。
暑いときには木綿ごし豆腐の冷や奴が旨い。
冷や奴などに添える鰹節はその都度削る。
以前に小型の削り器と一緒に鰹節もいただいた。
使う程に小さくなるのはあたりまえで、頂き物の鰹節は削ることが難しくなるほどとなってしまった。
前から出町商店街にあるふじや鰹節店に乾物を買いに寄るときに鰹節のことを店主にいろいろ聞いておいた。
早速、買い物がてら鰹節も一本買いに出た。

商店街と言うのは何かと面白いところで、寺町通りから河原町通りまでの出町商店街をぶらつく。
ふじやさんは寺町筋寄りにあるだろうか。
一応店主の分かり易い説明とうんちくを聞き、適当な大きさのものを買った。
鰹節もいろいろ有り、頭のところの凹みができるのが一本釣りの証らしい。
そして背と腹とある。
腹身に比べ脂も少ない背のほうがしっかりとした味なのだろうが、旨そうにみえた腹身にしてみた。

 

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ふじやさんの店先に並ぶ鰹節

 

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使い始めの鰹節と削れなくなった鰹節

 

削り方は、関東と関西では違う。
実家のある名古屋では関東圏仕様で、子供の頃に手伝いで外に向かって押しながら削っていた記憶がある。
ふじやさんの店主の話では関西圏の京都では手前に向かって削るようだ。
私なりに一応はどちらも試してみた。
理屈は不明だが手前にひくと少しまろやかな感じというか、口当たりがよかったこともあり、今は関西風の手前にひく削り方をしている。
普通は鰹節の表面についたカビを取り省く磨きをして削るものらしいが、そのまま削って食しても問題はない。
味的には多少の違いが有るように聞いたが、細かいことは気にせずそのまま削っている。

鰹節を最初に削る場所と向きは、ふじやさんの店主が袋に書いてくれる。
それに保存用のビニール袋を頂いたり、保存方法など分かり易く教えてもらえてありがたい。
小さくなって削れなくなったものはまとめてふじやさんに持っていくと削ってもらえる。
鰹節は削りたての薫りがいい。
シャカシャカシャカシャカと削りながら鰹節のほのかな薫りを楽しんでいる。

 

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窓ガラスに止まるイラガ

 

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セマダラコガネ

 

朝、ブラインドを開けると窓ガラスに停まっているイラガを見つけた。
黒い裏地のマントを羽織っているかのように見える。
幼虫にでも刺されたらやっかいなことになる。
聞く所によると幼虫の天敵はカマキリらしい。
しばらくご無沙汰のカマキリーノ君。遊びにきてくれるといいのだが。
家の中では、ちいちゃなセマダラコガネだろうか、お散歩にやって来た。
これからどこかへお出かけなのか、暑い最中畳の上を元気に移動中である。

今年も早、立秋を迎えようとしている。
万灯会が営まれ、中旬から下旬にかけ季節は綿柎開(わたのはなしべひらく)そして天地始粛(てんちはじめてさむし)とつづく。
綿の花が咲き実ができ、はじけ白い綿が覗く頃には、ふと涼しい風を感じるころとなる。

 

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