人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.131「endless thema - 126」(16年11月)

-------十一月/日々深々なり

 


ギンミズヒキ

鉢からこぼれ地植えになった前庭のミズヒキソウ。
白いギンミズヒキに混じり赤も咲き、窓先の石積み近くに列をなしている。
少し摘んで花入れに入れた。花のような顎は朝開き午後には閉じてしまうという。
長く咲いているから少しづつ群れていく。
華やかでないから集まれば花やか。



とろり豆乳

朝、ペットボトルを片手に久しぶりに近所の豆腐屋さんに豆乳を買いに行った。
市販の豆乳と違いとろりとした、混じりっけの無い100%無添加のしぼりたてだ。
気持まだ暖かく感じる。程よく冷えてからいただく。大豆の香りが鼻に抜ける。



ねじりまんぽのファサード

意外と知れわたっている煉瓦斜架拱。
新聞やマスコミでも紹介されているので知っている人も多い。
ねじりまんぽの名で知られる煉瓦造りのトンネルで京都にも何カ所かあるが、
蹴上にある観光名所で広く知られるインクラインの下を通るトンネルがある。
4月13日の朝日新聞の「勝手に関西遺産」のコーナーにも登場したねじりまんぽである。
蹴上の交差点を地下鉄の入り口に向かって歩くとすぐ東側に視線に入ってくる、
抗口のファサードをポータルと呼ぶが、それをそのまま思わせるような少し凝った造りで、
小さなアーチ状の装飾のついた基壇のような腰壁の上に天井アーチの煉瓦が積まれている。
ピラスターと呼ぶ付け柱や袖壁のウイングも設けられている。
パラペット中央には題額がつき、その上下に付くはちまきのような蛇腹の笠石と
帯石にも歯状紋という煉瓦を斜め使いした装飾が付けられている。



天井アーチがねじれているのが分かる

このくらいの角度が付いています

道路や線路とトンネルが直交したものとは違い、
斜めに交差すると煉瓦は上を通る線路に直角方向に積むために
渦を巻いたようになり吸い込まれるように見える。
天井のアーチと交差角度の具合でねじり具合も異なるが、理屈がわかれば理解し易い。
アプローチの空間やインテリア的に装飾でつくると面白そうだ。

両側の腰壁の煉瓦積みはイギリス積みと呼ばれる積み方が使われている。
天井アーチ部の煉瓦の大きさは一般のJIS規格より一回り大きい
実寸220mm×110mm×55mmの長手積みで、
正面の出隅は鋭角鈍角とも角度を合わせて焼かれた役物が使われている。
ここは円アーチと思われ、煉瓦の角度は道の交差角度や
アーチの大きさにも依るが傾きは三寸五分勾配程ある。
もう心もちはっきりしたねじりに見るほうが吸い込まれる感じで神秘的に思える気もする。

「ねじりまんぽ」の「まんぽ/間歩」は坑道などのトンネル構造をいう言葉らしい。
京都大山崎にある円妙寺橋梁というねじりまんぽは、
狭くて立っては通れない程でシンプルな造りらしい。
小さな空間のねじり具合はどんななのか見てみたい。



裏庭ではゼニゴケが広範囲に生息し、水をやりながら踏むと嫌ではない独特の匂いを放つ。
今年はエルニーニョやら変動した気候のせいなのか、ルリタテハはやってこなかった。
そのお陰ではないにしてもホトトギスがよく育った。
地植えのホトトギスは沢山の蕾を持ち群をなして咲く。
ルリタテハが羽化し舞って行くのが見られないのは少し寂しいが、
ホトトギスで満ちているのも季節を想い良いものである。
こんな年もあっていい。
鉢植えのヒヨドリバナも咲いている。
七日は立冬。少しづつ朝夕の肌寒さが深まりつつある。

 

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