人と自然と建築と

nonobe's diary

Vol.2「建築家シリーズ / Timo and Tuomo,Suomalainen テンペリアウキオ教会 1969」(06年2月)

本来はこの「はじめに」があってから始まるのですが、
正月あけの1月から突然本文だけが、始まってしまいました。
これから掲載される「建築家シリーズ」と「人と自然と建築と」についての
少しばかりの説明をと思います。

この「建築家シリーズ」と「人と自然と建築と」は、
日本大学校友会桜門建築会きょうと/設計同人でつくる小冊子「れんじ」に
連載中のシリーズを毎月掲載していく予定です。
「建築家シリーズ」は世界的な建築家とその建築を紹介するシリーズで、
設計同人のメンバーが同誌で紹介したなかで私の担当分をご紹介します。
初回は「建築家シリーズ」からアルバーアアルトの自邸をご紹介しました。

また、「人と自然と建築と」は短編、長編、エッセイ、知人、友人のこと、etc.を含め、
前説つきのいろいろなんでもありありの書き放題のシリーズです。
勿論、私の建築作品のことについてもあります。
まちがい、乱筆など多々あり、特にボキャブラリーのなさに自負しながらも
楽しく書いております。

文章は「れんじ」に掲載したものをそのまま載せています。
そのために、文章と写真やページの説明など食い違いがありますが、
細かいことは抜きにして、お楽しみいただけると幸いです。

それでは、ご覧ください。

 

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Temppeliaukio Church,Helsinki 1969 by Timo and Tuomo,Suomalainen
Photo by TEAM87

 

 

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Temppeliaukio Church,Helsinki 1969 by Timo and Tuomo,Suomalainen
Photo by TEAM87

 

フィンランドヘルシンキにあるこの教会は、
地上に露出した巨大な岩山をくり抜いて創られた建物である。
街中をぶらぶら歩いてみると良く分かるのだが、
この国は岩盤の上に建っているのだと実感する。
至る所に隆起した大小の岩山が視線に入り、
湖のほとりにまで見えかくれしている。
この国では国民一人当り0.6mが義務づけられているというシェルターを備える。
教会のトンネル風のエントランスを抜け礼拝堂の内部に導かれると
そのすばらしい大空間にくぎ付けになる。
むき出しの岩肌が祭壇を包むように取り囲んでいる。
この時は、礼拝が行われている最中であったためか、
神父さんの声がその岩肌に適度に反響し、心地よい響きとなり、
その穏やかな雰囲気に引き込まれていく感じがしたのを思い出す。
屋根には、プレキャストコンクリートと思われる放射状に規則正しく並んだ
縦長の板状の枝が円形のドームを支え、
周辺部には採光のためのトップライトがサークル状に設けられている。
床面には、壁ぎわの岩盤との境に地域暖房システムによるものと思われる
グレーチング状のものがはめ込まれている。
トップライトから降りそそがれる明かりと浮遊したかのような床版から受ける感覚は、
重々しさを削減しているかのようであった。

 

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